医療

FIJI

フィジー保健省組織における保健サービス供給システムとして、
    一時医療機関(医療エリアと呼ばれる)はエリア病院36施設、
    ヘルスセンター74施設、
    看護ステーション100施設、
    老人ホーム3施設など、
    二次医療機関(地区医療)は地区病院の16施設、
    同じく二次医療機関(地方医療)は地方病院の3施設、
    三次医療機関(中央エリア)は3施設、

フィジー保健分野の開発方針として、母子保健・予防接種事業・リプロダクティブヘルス事業の強化、母子保健の実施、性行為感染症・HIV・AIDS戦略計画、非感染症戦略的な計画策定、適切な技術を持つ医療従事者と高品質な医療サービスの維持を打ち出しています。衛生状況としては、デング熱や腸チフスが、比較的頻繁に発生しているので注意が必要です。
 フィジーの伝統的な生活様式を継承する村では、病院や医師の存在はなく、病院までは10kmほどの距離があり、病気やけがは薬草やマッサージなどで対応し、特別なとき以外は、病院を利用することはないそうです。このことは、科学的な対処が中心の現代医療に疑問を感じ、治癒力を高める自然な対応が望ましいケースも多々あるのではないかと日本を含む先進諸国の医療のあり方を考えさせられる機会となりました。病院における検査や治療に関しても、症状が重いものや高度な技術を必要とする治療の場合は、他の先進国での受診を勧められるそうです

TUVALU

九つの島の首島フナフチ島のみ病院が存在します。
他の八つの島には保健センターに2名の看護師が存在するのみです。
唯一の病院であるフナフチ島のプリンセス・マーガレット病院は、1978年にイギリスの支援により建設され、開院後20年が経過し、老朽化に伴い7億5000万円の予算で病院建築・医療器材供与を日本が実施しています。
現在は7名の医師、看護師、助産師、アシスタントナース、ワーカー(助手)などが従事し、ベッド数は50床、男女別の三つの病棟と手術室、X線装置、科学室、薬局、歯科などがあります。眼科はニュージーランドから来島します。医師は7診療科のさまざまな診療を一手に受け持ちます。
 近年は心疾患、糖尿病、高血圧、心不全が増加しているとのことです。糖尿病では下肢切断も増えているそうです。
 性行為感染症の増加も著しいとのことでした。成人エイズ感染は1995年から10人の感染者が確認されています。
 環境問題による喘息もありますが、ゴミ問題からばかりではなく、大気汚染や家庭内での喫煙の影響も大きいとのことでした。
 悪性新生物(がん)は、胃がん、肺がんが多いそうです。皮膚がんはカラード(有色)の人種なのであまり多くはないとのことでした。
 最近は雨季が短かったり、大雨だったりと降水量の変化が著しく、飲料水が不足することにより、水による感染症などの問題も発生しているそうです。
飲料水はタンクに貯められた雨水を利用しているため、改善された水源を継続して利用できているとはいいがたい状況です。
 サイクロンが頻発しており、飲料水の汚染による水系感染症であるコレラや赤痢などの発生が懸念されています。
 侵食により土地が狭くなったことや塩害も重なって農作物が取れにくい状況もおこってきていました。
 薬局は薬剤師と助手と国連ボランティアの3名で、慢性的な医薬品不足で、13〜14種類ほどの薬剤が取り扱われているのみだそうです。投薬瓶も島民から回収して洗浄後に使用しているそうです。
医薬品は、ニュージーランド、オーストラリア、フィジーの卸業者に発注していますが、医薬品が手元に届くまで半年から一年ほどの時間を要します。
メディカルプラント(薬草)や民間療法で祈祷師なども存在し、血を抜くなどの神事的行為もあるそうです。
 出産に関して第二子以降は状況によりトラッディショナルバース(伝統的出産)で出産を行う女性もいるそうですが、基本的には、ほとんどの出産は病院で行うそうです。年齢が70歳以上の方でも出産は病院で受けたそうです。
 伝染病に関しては、1990年代以降に非衛生な状況によるコレラの報告がありましたが、近年の報告はありません。しかし、島に蚊はたくさん飛来しており、今後、地球温暖化のよる環境の変化で熱帯医学の必要性が懸念されており、様々な感染要因となりうる可能性を秘めています

著:yoshimizu

 ツバルの病院の医療費はすべて無料である。医療費が無料になるのはツバル国籍の人だけです。
なので、働いている人は医療費の保険料として給料の30パーセントをとられます。
例外として海員は保険料を払っても払わなくてもどちらでもよいのです。
ツバルの医療技術は高くはありません。そのため、重い病気にかかった場合はフィジーやオーストラリア、またはニュージーランドの病院に行かなければならないのですが、その際にかかる医療費や飛行機代まですべて無料とのことです。
自給自足を行う家庭も多く、この国には戸籍がなく給料申請のようなものがないため、収入が多い人と少ない人の線引きができません。そのため有料化にした場合、日本のように収入が少ない人は医療費を安くするといったようなことができないのです。

著:菊川


PRINCESS MARGARET病院
老朽化がひとつの問題となっている


ナースステーション
看護師(婦)さんの中には、キリスト教の修道女のかたもいらっしゃいました。
肩のワッペンが階級の印です

主要社会指標

 

フィジー 2006年

ツバル 2002年

日本 2006年

出生率

22.5‰

16.3‰

9.3‰

死亡率

6.6‰

7.8‰

7.8‰

出生時平均余命

72.8歳

63.6歳

81.0歳

5歳未満児栄養失調率

8%

-

0.4%

初等教育就学率

96%

-

100%

乳児死亡率

16‰

21‰

2.6‰

5歳未満児死亡率

20‰

32‰

4‰

妊産婦死亡率

75‰

-

4.4‰

成人AI DS感染率

0.1%

-

0.1%未満

結核患者数

41/10万人あたり

-

17.2/10万人あたり

改善水源利用人口

47%

93%

-

衛生設備利用人口

72%

87%

-