USP
概要
○創立:1968年創立
○出資:南太平洋の12の国々(クック諸島・フィジー・キリバス・マーシャル諸島・ナウル・ニウエ・ソロモン諸島・トケラウ・トンガ・ツバル・バヌアツ・サモア)の政府による共同出資
○主要キャンパス:スバキャンパス(フィジー) =本部キャンパス
アラフアキャンパス(サモア) =農業と食品化学
エマルスキャンパス(バヌアツ) =法学
各国にサテライトキャンパス
計14キャンパス
○学部:海洋学・ビジネス・経済学・科学技術・法学
位置情報
◇フィジーのビチレブ島南東部にある、スバ半島にメインキャンパスはあります。
◇首都に近く、たくさんの人通りがあります
◇海岸に隣接しており、船着き場もあります
システム
各国のサテライトキャンパスからフィジーの本部キャンパスに学生を受け入れている。また、各国の学生に対して遠隔教育を実施している。遠隔教育の形態としては、
@テキストとDVDなどに記録された講義の併用
A衛星通信を利用した本部キャンパスの講義の同時中継
Bチャット形式の生徒参加型講義
などがある。各国の時差なども考慮して、早朝から深夜まで講義を配信している。受講生の場所や時間に関係なく、どのような立場の学生、たとえば職業をもつ学生などにも学習の場を提供している。遠隔教育という特性上、学生は学習意欲を保ちつづけることが必要となってくるが、遠隔地の学生は自国を離れずに、フィジー本部キャンパスと同じ高度教育を受けることが可能となり、どのような境遇の学生にも平等に学習の機会を提供するという意味で、この南太平洋大学のはたす役割は非常に大きなものである。
この衛星通信を用いた遠隔教育ネットワークのことをUSP−Netというが、このシステムは日本とオーストラリア、ニュージーランドの支援金を元に、1998年に構築された。
私たちが訪れたフィジー本部キャンパスでは、様々な国から集まった教員・学生が、言葉や文化の壁を乗り越えるための大学側のサポート体制が非常に充実しているという印象を受けた。例えば、教員が教育法を学ぶための施設や、学生の学習のサポートをするセンターなどが設置されていた。英語を話さない国からやって来た学生にとって、英語の講義を受け、レポートを提出し、テストを受けるというのは並大抵のことではない。この
センターは、そのような学生に無償で英語の指導、レポートの書き方、パソコンの使い方、時間割の組み換えまで、様々な学生の悩みに対応してくれる。この南太平洋大学は十二カ国にまたがる特殊な形態の大学であることから、日本の大学には見られない決め細やかなサポート体制が充実しているのだろう。
著:秀島
e-ランニングシステム
実際の使用説明をしています。